全国日本調理技能士会連合会とは

新春懇親会のお礼と拡大する(一社)全調技連の活動範囲

2015/05/18

 桜花欄漫の3月29日、外濠公園を眼下に見下ろすアルカディア市ヶ谷富士の間に於いて平成27年度新春懇親会並びに大宮康雄・松本重春・澤内秀良・小林正博各氏の黄綬褒章受章祝賀会を開催致しましたところ、ご来賓の先生方はもとより北は北海道から南は沖縄まで、各都道府県の会長はじめ役員の皆様方、多数のご臨席を賜り誠にありがとうございました。

終始和やかな雰囲気の中で盛会裡に開催することができ、誌面をお借りして改めて深く感謝申し上げます。従来の本部推薦のみの受章祝賀会から、全国で同時に受章された方々を披露し、その慶びを合同で分かち合う祝賀会の形式で実施させていただき、皆様のご賛同を得ることができました。昨年春の褒章の石川県榎本桂次会長を含めると5名になり、「技能士会ここにあり」の意を強く致しました。

 また2月26日には農林水産省が新たに設けた「日本食普及親善大使」に全調技連から顧問の神田川俊郎先生、服部幸鷹先生はじめ会長の私と木浦理事長、長島専務理事、梅﨑副会長が林芳正農水大臣より任命されました。和食を国内外に普及するにあたりプロの視点に立ってアドバイスをする役目を仰せつかりました。

全調技連会員皆様の代表でもありますので世界無形文化遺産登録を契機に、追い風となっている日本料理界にとって、2020年の東京オリンピックに向けた和食の普及活動に一層拍車がかかりそうです。

 全調技連にとりましては、1月早々に大変嬉しいニュースがありました。本会理事長の木浦信敏氏が創業185年を誇る老舗料亭なだ万の代表取締役社長に就任されたのであります。昨年暮れ、アサヒビールの傘下に入ったのを契機に、創業家出身以外では初めてという総料理長からの昇格で新聞報道でも話題になりました。一介の料理人が企業のトップになること自体、日本料理業界初の出来事であり、大変喜ばしいことであります。世界的な企業経営と業界団体の運営のどちらにしましても適切な指導力を発揮されて成功に導いていただきたいと思います。

 いよいよ5月の関東甲信越匠の技フェア、6月の食育推進全国大会と続きますが、拡大する技能振興事業に参加協力しながら組織としての活動の実績を積み重ねて参る所存です。

 会員皆様のご支援ご協力を切に希望致します。

(一社)全調技連会長 片田勝紀