2015/11/10
公益社団法人調理技術技能センターに正式加入して初めての調理師関係功労者厚生労働大臣表彰式に八団体の一員として参加することができました。これは調理技術の発展、調理師の養成及び資質の向上並びに調理師制度の発展向上に多大な功績を上げてこられた調理師に対し、厚生労働大臣表彰制度を実施し、厚労大臣表彰状に添えて受賞記念品を贈呈し、さらに受賞者の功績を讃え、共に受賞の慶びを分かち合うための受賞披露祝賀会を開催する団体であります。平成27年度も11月17日厚生労働省低層棟2階講堂において表彰式典が行われ、祝賀会はご来賓として厚労省より担当者のご臨席を賜り、日比谷公園内の松本楼で催されました。今年度は(公社)調理技術技能センターを通じての推薦でしたが次年度からは直接の推薦が可能になります。会員の皆様のご理解ご協力を願いますと共に全調技連としても他団体と歩調を合わせ着実に業界の発展に寄与してまいる所存です。
「調理技術情報」は(一社)全国日本調理技能士会連合会の機関誌(季刊)として発行を重ね、今号で110号を迎えることになりました。創刊時の本誌は昭和63年(1988年)に(株)ジャパンアート社(阿部孤柳社長)から発刊され、当時は、現代日本料理の最高技術技能者集団「冬扇塾師範会」の機関誌として業界のそうそうたる指導者を編集委員に迎え、次代を担う新しい技術者(師範)を養成すると共に、研究、研鑽を積むための情報誌として企画されたものでした。その後現在の「全国日本調理技能士会連合会」(全調技連)に改め、全国組織化を図るべく連合会を結成し、その原動力ともなりました。
平成と共に四半世紀に亘り、会員相互のコミュニケーションを図る役割を果たしながら広く地方と中央の格差をなくし、技能士として共通の理解を得るために全国支部の活動報告を寄せていただき、師範会会員を通して普及してまいりました。今なお全調技連の年間事業と共に「現代日本料理六人展」の優れた作品研究を根幹とし、地産地消をテーマとして「食べてみて座談会」を全国展開中です。また国の技能振興事業の技能五輪や技能グランプリ、各都道府県のものづくりフェア、全技連マイスターによる匠の技フェア、食育推進全国大会等の活動報告を掲載しております。
諸般の事情により、季刊発行の遅れが生じており、多大なご迷惑をおかけしておりますが、改善すべく努力してまいりますのでご理解のほどお願い申し上げます。
(一社)全調技連会長 片田勝紀