全国日本調理技能士会連合会とは

(一社)全調技連支部「東京都日本調理技能士会」のめざましい活動

2014/07/10

全調技連本部と共に26年目を迎えた東京都日本調理技能士会が昨年の総会終了後に不測の事態を招き、体制を一新してまもなく1年になります。
従来通り、(一社)全国日本調理技能士会連合会の支部として運営を続けている東京都日本調理技能士会の活動が木浦信敏会長の指導の下に活発化しています。伝統と実績のある組織の下で持続できるという強みもありますが、自主的に企画し、実行しようとする執行部の意気込みによるところが大きいようであります。創立以来継続している会員による技能向上の発表の場であり、同時に料理説明と質疑応答の勉強の場でもあるキッコーマン(株)KCCホールでの「現代日本料理六人展」は年4回にして126回を数えています。
このイベントに出品することが料理人としての向上心をあおる登竜門であり、業界発展のために切磋琢磨して得られる表彰受賞制度の一端を担ってきているのも事実であります。また、新体制によって開催された第1回の料理講習会は木村徹会長代行の講師で行われ武蔵野調理師専門学校の会場を埋め尽くす受講者が参加し、実食をともなった内容で大好評でした。とりわけ、和食志向の後進の育成を目的とする点においても他の調理師学校に呼びかけ、受講生の4割を学生が占めていたのも画期的なことでした。
講習会より先に実施された勉強会の「第1回美食会」は新宿なだ万賓館(佐藤茂男調理長)で開かれ、少人数ながら非常に充実した内容で喜ばれました。
さらには全技連マイスターによる関東甲信越ブロックの「匠の技フェア」には東京都日本調理技能士会として参加し、2日間に亘って「世界文化遺産の和食」をテーマに料理出展とステージ実演が行われ、「野菜のむきもの」と「氷彫刻花の透かし彫り」で会場を賑わせ、また群馬県調技会の所蔵する「高野豆腐の調刻」(心刀流三代目岩本栄二氏寄贈)の貴重な作品も展示され、入場者の目を楽しませてくれました。この模様は本誌の秋号で特集します。
このように、全調技連と連動して活動する東京都日本調理技能士会は新しい時代への若きエネルギーを存分に感じさせてくれます。今年も後期の国家試験技能検定の募集が始まりましたが「専門調理師・調理技能士」の資格を持った団体として、会員の皆様と共に地道に活動を続けてまいりますのでご理解とご協力をお願い申し上げます。

(一社)全調技連会長 片田勝紀