2023/01/15
令和4年を振り返ると、3年にわたる新型コロナウイルスは変異株となって収束することなく、年末には9月の第7波以来の第8波の様相が報じられています。令和4年5月の大型連休から感染防止等の制限のない行動が実施され、生活の基盤となる経済を回す政策がとられてきました。
今後においては中国もゼロコロナ対策の反対運動に譲歩する形で急遽緩和策を講じることとなり、時代の流れは今やコロナと共存する“ウィズコロナ”になってきました。
第60回技能五輪全国大会は、今回こそ有観客の正常な開催が期待されましたが、11月4日~7日(競技は5日・6日)の競技期間に入場できるのは選手の付き添えが2名までと制限されました。選手及び関係者、競技委員全員がマスクを着用し当日の受付では、健康確認書の提出や検温が求められました。
幸いにして競技期間及び閉会式後も感染の報告がなく終了しましたが、日本料理の参加選手の減少傾向(今回も前回の34名に続く35名)を見ても、青年のものづくりに対する関心の高まりや技能への影響が懸念されます。
第61回技能五輪全国大会は令和5年11月17日より愛知県開催となっていますが、一人でも多くの参加選手が出場できる大会になることを願いたいものです。
全調技連におきましても「現代日本料理六人展」がようやくKCCホールにて開催できるようになり、「ものづくり・匠の技の祭典2022」にも参加することができました。その他の行事やイベントにおいても、この3年間のブランクを埋めるには時間がかかると思いますが、業界の活動を復活させ、従来通り実施することが必須条件です。
都道府県の各表彰推薦の実績評価に大きくかかわることになるだけに、ウィズコロナの中で早期の正常な開催が求められます。
(一社)全調技連会長 片田勝紀