2018/12/01
平成30年度全調技連の総会も終了しましたが肝心の師範会修了式に臨んだ新師範は10名にとどまりました。近年になく極端に少ない数字で通常であれば30名は入会しておりますが、最も多かった30年前に比べれば4分の1という数字であります。
このことと直接連動することではありませんが、公益社団法人調理技術技能センターが毎年実施している国家試験制度の「調理技術技能評価試験」の受験者数が年々減少しています。とりわけPR不足ではないかとも思われますので、認識を新たに若い調理師達にぜひとも奨励していただきたいと思います。
この試験制度は昭和57年に創設されました。その目的は、調理の技術・技能を高め調理師の地位向上を図り、食文化の発展、国民の食生活の向上・改善に寄与することとなっています。この試験に合格すると、厚生労働大臣より「専門調理師・調理技能士」の称号が与えられ、証書が交付されるほか、調理師学校の教員資格も与えられます。“調理師から専門調理師・調理技能士へのステップアップ”とアピールされて呼びかけが行われています。
試験は実技と学科があり、試験科目は前期と後期に分かれ、前期(試験日は7月~8月)がすし料理、中国料理、給食用特殊料理、後期(1月~2月)が日本料理、西洋料理、麺料理になります。受験資格や募集期間については直接(公社)調理技術技能センター(03-3667-8510)に問合せていただきたい。
調理技能士のすすめと言えば日本一の技能を競う「技能グランプリ」が隔年に行われています。来春3月2日~5日には第30回技能グランプリが兵庫県で開催されます。厚生労働省・中央職業能力開発協会・全国技能士会連合会が共催で実施します。全調技連は日本料理職種の運営と競技員を務めます。都道府県代表選手の健闘を祈ります。
(一社)全調技連会長 片田勝紀